酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

上原酒造訪問

おけいはんからお誘いいただきまして、上原酒造さんへ伺いました。なんとぱんちさんもご一緒!おけいはんは取材なんですが上原さんは初めてだそうで、それでお声をかけていただいたわけです。新年早々なのですが、イチローみたいな専務さんを一目見たくて

不思議なこのトリオでの訪問は始めて

期待のイチローこと績専務さんは無精髭はそられたようで こざっぱりとしておられましたが、気合は十二分に感じられました。

とにかく今年は暖冬でほんまに苦労してはりました。
山廃なので腐敗したらどうしょうとひやひやもん!
酸がでにくくアルコールばっかりがでて往生してはりました。

12月に木桶にトラブルが起きて3日も段取りが遅れて大変やったそうです。
木桶は温度管理とかも楽で造りを始めるとほんまにやりやすいええ子なんですが、
前後の管理・・(夏場も含めて)がものすごく手間がかかるのです。
桶を組んだときに隙間をきっちり埋めるために水分を含ませないといけないのですが
そのためにいる水の量ときたら中途半端ではありません。
うちは湧き水があってほんまによかったですわあ・・・とのこと。
下の写真は髭面さんが懸命に木桶を洗ってはる様子。


ここの蔵は木桶・天秤しぼり・山廃と、何かと手間のかかることばっかりをしてはります。
まさにアナログ!でもだからこそ、お酒自体も搾られて時間がたつほどに本領を発揮するほんまもんの美味しいお酒ができるんやな。

夜中に起きてすることは知れているんやけど、その後が寝付けなくて、そうこうしているうちに凶器のように目覚まし時計が鳴り響く!多くの蔵が早々と甑倒しを迎えていかはるのに、ここは4月までこれが続くのです。ほんまに大変や

木桶の山廃元がちょうど1月1日 元旦に沸きましたんですわ。なんか名前考えようかな元旦とか・・と、とっても嬉しそう。大変ながらも愛情込めてお酒を醸してはるのがようわかりました。

だらだらと書き連ねましたが、なんか臨場感あふれて楽しい時間でした。
お体にだけはお気をつけて がんばってくださいや!

今年の不老泉も乞う御期待