酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

あつこさん

dancyuにも記事を載せてはるフリーのフードライター川崎敦子さんは3年前に日本酒にはまられて、九州から青森まで60蔵を仕事と趣味を兼ねて訪ねはったおもろい女性。で、彼女はご実家がほん近所・・・大津市錦織。

ご縁で滋賀の地酒の注文を頂ましてもう数年来のお付き合いなのですが、この度ちゃんとご対面できる事になりました。

天明の田植えにも行ってはったり、日本酒を知るためにあえてニューヨークにいかれたり・・・・私は滋賀からちょっとずつ他を見始めているのに対し、彼女は他を見て、ほんで生まれ故郷の滋賀の美味しさに目覚められたということで、近江の地酒をまた私とは違う角度で見てはるのがとても刺激的でした。

以下は彼女のメールから・・

滋賀のお酒はやっぱりいいですねぇ。
味がしっかりあってのどごしがやさしくて
しみじみ美味しいなぁと思います。
こんなにいいお酒が地元で造られてるなんて、
最近まで知りませんでした。

湖西線の駅を降りて田植えが終わった田んぼの畦を歩いているとき、
ふ~っと、「あぁふるさとの香りやなぁ」と思いました。
畦にゆれるハルジョオンや溝のオタマジャクシすら、
よその地のハルジョオンやオタマジャクシとどこか違う…
ふるさとの香りのなかで醸されたお酒となると、
私にはもうどうしようもなく格別な味になってしまいます。
地元のお酒を地元ので楽しめるなんて
ほんまに幸せなことやなぁと、地元を離れた身には思えます。

で今回料理人えみちゃんも誘って同席する事になり・・・・・食のプロがいろ~~~~~んな、興味深い話をしてくれはりました。さすが!と頷くばっかり。ものすご楽しかったです。二人が共感してはったのが、山田錦は元気なときに気合を入れて飲むお酒。雄町はちょっと疲れ気味の時に元気になるために飲むお酒・・・なんやて。初耳や。また料理に合わすお酒を考えるのもまたええのですが、あえてずらす・・というかお互いをあえて楽しくけんかさせることによって生まれる新しい美味しさ。これもまたお酒の楽しみかなあという話も面白かったです。これは先日の雪月花の会の吉田専務のマリアージュと対極のようでいて結局つながっているのとちがうやろうか。

おもろい人にお出会いできて。ほんまに楽しい時間でした。また是非再会を

敦子さんが編集した酒粕のお料理の本。
頂きましたので見たい方、小川酒店で貸し出し中!