酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

大七 純米吟醸 皆伝

おっとが退院祝いに 嬉しい贈り物を買うてきてくれました。


伊勢丹で試飲販売をしてはったので いろいろ試飲して お燗もして 選んできてくれはったのがこれ 大七 純米吟醸 皆伝!

なんちゅう気の利いた贈り物やこと。入院中何度も読んだあの大七やん。

精米歩合が58%とありますが 精米云々をこえた なんともふくよかな味わい。

パンチはないのです。でも 濃厚なんや。そして 柔かな深みを感じます。

そして お燗をつけますと 益々料理に寄り添い始めるのです。

そして これこそ 熱燗ではなく ぬる燗が良いと思いました。


おりしも おっとの友人が 鯛を釣って来てくれはりましたので お造りにしたり 骨についてる身をほぐして大根おろしとほんで 大根の微塵切りも一緒に和えて 湖北のめぐみをたらり~至福のひとときや。



そうか これがあの大七の技なんや。

滋賀のお酒とは明らかに違うけれど あえて言うならば 北島のきもとやな~

大七のHPをみていますと 興味深いことが 書かれていました。

 1.味わい深さ、力強さと洗練との両立 (生もとならでは到達し得ない本当の上質感とは、表面的ではない、ほんまもんの まさに触感的、官能的と言いうる緻密さ、濃密さ)
 2.時間によって成長する酒であること(「短期的なフレッシュ感の維持」ではなく「長期的な品質の安定性」 )
 3.人の手と叡智を結集した酒であること( 壮麗な“微生物の森”の形成は営々たる人為を積み重ねた時間の産物であり 自然の賜物)

実はこのあと 黒い三連星をのみまして 滋賀の魅力も再発見することが出来ました。皆ちがっていい・・・・・んやな。けど 大七は ほんまに美味しかった。

おっとさん ほんまにほんまにありがとね。

さて 明日は滋賀の地酒の祭典 酒と醸しいべんとです。滋賀らしさってなんやろ?そして これから どんなふうになっていったらええんやろ?そんなことも 頭の片隅で考えながら 愉しい時間を皆さんで造っていけたらええなあ。