酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

浜大津こだわり朝市 萩乃露の巻 続編

今日のメニューは3種類の予定でしたが、まったく同じタンクにて、新酒あらばしりの(最初にほとばしり出てくる部分)お酒とともに今回発売された中汲み(中ほどの部分)・・・しかも直汲みのお酒をちょこっと飲んでいただこうと持っていったのが、えらく人気を博したので、結局4種類のラインナップとなりました。

そして あらばしりは新酒と一年もん・・・BY(生まれ年)違い。空間違いと時間違い。

さらに 山廃の生これも一年もん。

おもしろいもんです。お客さんの反応は実にさまざまでした。
そしてありがたいことにどれもが同じような歩調で売れていき、新酒のあら走り以外は見事に完売おかげさんで、魚伊さんから頂いた蜆汁の蜆が食べられへんくらいの忙しさ。

万人にうけたのがあらばしり一年もん。フレッシュな新酒もよいのですが、飲み比べると、まろやかさが違いました。しかも反抗期を乗り越えただけあって人格・・・酒格まで形成されたかのように、懐の深さを感じてしまいます。

福井さんの苦労の賜物、山廃は新しい萩乃露のお酒。不老泉の山廃とは違う・・・でもそれぞれに甲乙つけがたい魅力をもっていると、今日しみじみ思いました。このお酒を召し上がった方が、めっちゃ幸せな笑顔になりました。冷も燗もおいしい!が、福井さんご自身、もう少し寝かせたいそうで商品化はもう少し先になりそうです。

中汲みは、あっと驚く楽しい面白いお酒でいっちゃんに無くなりました。炭酸味あふれ、インパクトが強烈です!!ほんまに同じタンクとは思われません。若い!でも、寝かせたらきっとええお酒になるわ~と言う声も。ただこのお燗は難しかった。にごりよりも難しい。私はむしろ燗冷ましが好きでした。(これは後1ケースしかないそうで、それは確保いたしました。)

寒い中なので、お燗をしたかったのですが、山廃以外はピンポイントの燗温度なので、結局お燗温度帯の広い 山廃のお燗となりました。ただし、これもぬる燗よりぐっと熱燗にしてから徐々に下がるそのさまの方が美味しかったです。姉御いわく、湯豆腐にはこれは、火入れの方がよさそうやなあと・・・・なるほどなるほど・・・・

おもろいお酒の表現をしはる友人がおりまして・・私もちょっと影響を受けてみますと、今回の新酒は17歳くらいのわかもん。あらばしりはどこにでもいるごくフツーの子。性格も穏やかで皆ともほどよくつきあうし、成績も普通よりちょっと上。(そういう子がまた大変身を遂げるかもしれへんで~)一方中汲みは派手でやんちゃ。結構トラブルもあるんやけど人気者。大きな夢を持っていてそれに向かって猛進中。さてこの性格の違うわかもんがこれからどないなるのか。産みの親は萩乃露さんやけど、酒屋は叔父叔母みたいなとこやろうか。ちゃんとそれぞれが持ち味を生かして成長してくれますように・・・・愛して信じて成長をじっくりゆっくり見守りたいお酒です。

いろ~~~んなことを感じた充実した一日でした。寒い中、姉御にあひるちゃんありがとうございました。お越しいただいた皆様も、ありがとうございました。