酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

不老泉へ・・・・・・・

これまた日曜日の話。こ~~~~~~~~い日曜日やったんですわ。

姉御に声かけてもろて 不老泉のお蔵に行きました。

今このお蔵の山廃のお酒 どんどんどんどん無くなっています。
ので売るお酒がありまへん!が、今年はいつもよりも味のりが早いので、出すべき時期を考えあぐねてはるところでした。

利かせていただいたのは新酒の雄町 渡船 木桶 山廃うすにごり 山廃純米吟醸中汲み 亀亀覇山廃 の生。そしておやっさんの遊び再醗酵。そしてからくちオレンジラベル 雄町 渡船 は一年もんの火入れ。

たしかに今年は味のリ早いわ・・・・ほんでここのお蔵のお酒やっぱり美味しい!
けどそこでさらに1年前の お酒 つまり品切れになってしまったお酒を並べて利かせてもろたんです。そうしたら・・・・・・・・・はあ~~~~っ 不老泉っちゅう感じがしてますます美味しい!特に山廃純米吟醸中汲みなんぞはもう言葉がありまへん。それくらい美味しい。

これさえ飲まへんだら 新酒も十分に美味しいやけど、このまろやかに完熟した美味しさを知ってしまうと 今出すのはもったいないと皆で大きく頷きました。

これらのなかで一番飲み頃は山天うすにごり。そしてからくちに亀さん。

私らは大阪行きやったので その後のお燗の結果が聞きたいところです。

ここの宿命やなあ・・・・・完熟した不老泉はここでしか味わえない独特の魅力をもっています。が、そのためには、造るのにも熟成させるのにもひと一倍の時間が必要なんや。蔵の経営を思うとちゃっと造ってちゃっと売ったらええのに・・・・・・でもこういう蔵やからこそお客さんは離れはらへんのやな。これからも変わらずいて欲しい貴重なお蔵です。