酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

大治郎

イヌガオちゃんが池田のお蕎麦屋 玄生(くろき)さんにいかはったら、なんとお酒は大治郎のみ!ここの大将が大治郎さんに惚れはったんやそうです。蔵にもちょくちょく行かれてるとか・・・はたまた昨晩、午前さんで・・しかも乗り過ごして帰ってきた夫が、酔っ払いながら「今日行った2次会の店で大治郎と七本鑓おいてたで~。いま滋賀と福井のお酒がうまい!らしい!!」やて。なんかめちゃめちゃ嬉しい。

私も大治郎を扱って10年くらいになりますが、再びマイブーム。何が変わってきたんやろ?大治郎さんも言わはるに、末広会に入ってから、燗をものすご意識するようになりましたと。なるほどっ・・・・・思うと小川酒店も、熟成もんと火入れもんが新たに加わったことで、大治郎のお酒に深みや色気や品が増したような気がします。

ただ私は正直 県酵母のお酒がちょっと苦手でして・・・大治郎のカップ酒がこの酵母で、それをぼやいてしまいましたら大治郎さんは「僕好きでっせ。一回燗してみてください!」このごろ仕入れてもなかったので、最後の一本のカップ酒を自分で購入。するとすると、冷もいけるやん!そして燗したらますますええやん!不思議なくらいの印象の変わりよう。バランスが取れていて心地良いバナナの香りもします。お酒を一方向からみたらあかんなあと、気づかせてもらいました。

ちなみに先日あった名古屋の会で、大治郎渡船が12種類の内トップやったそうです。

いまだにお酒そのものももちろんですが、レーサーの加藤大治郎さんを偲んで、また犬の大治郎を偲んでお買い求めになるお客さんもやはります。朝市ではちびっ子大治郎ちゃん(人間)もやはりましたなあ。ちょっと嬉しかったので、今宵は大治郎ネタでした。

近江鉄道の不規則で味わいのある振動を聞きながら、ここのお酒は醸されるのです。