酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

法然院

念ずれば花開く・・・のごとく、以前お客さんから教えてもろた法然院に、行きたい行きたいと思い、折に触れ言ってましたら、実現しました!20年来の友人が京都にくるということで早朝散歩となったのです。

哲学の道を山に向かうと、急にひんやりと涼・・・そして法然院山門がひっそりと、まるで浄土にでも来たかのような佇まいで私らを迎えてくれました。法話の日でもなく、公開日でもないので、ひっそり・・・


蓮の花がますます浄土を感じさせ、どこもかしこもなんて絵になるお庭なんやろう。ランドスケープの勉強をしている友人は、その美しさにため息をつきながらも、お庭の美しさだけでなく漂っている空気の気持ちよさに心の洗濯やなあ・・・としみじみ。ヨガで言うと眉間からあたまのてっぺんにすうっと、気が抜けるような心地よい快感。

本堂もお参りして帰ろうとしたら、多分近所のお方なんでしょう・・・・「散華見てきはったか?せっかく来はたんやったら見て行きなはれ」。引き返してよおく見てみると本尊前の直壇の上に、二十五の生花が散華されていました。これがあの二十五菩薩を象徴する散華なんや。梶田和尚さんは毎朝、南無阿弥陀仏を唱えながら、生かされていることに対する感謝の心を花(華)に託し、境内で摘み取ったお花を丁寧にならべはるのです。

今度はぜひとも法話も聞きたいし、美しい椿のころに訪れたいとも思いました。
心の洗濯をさせてもろて、ほんまにありがとうございました。
京の名水として名高い「善気水」が湧いています。
この葉の注ぎ口がなんちゅう素敵なこと!