酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

渡船の米粉 中間報告

この2.3ヶ月、頭の中のある部分が米粉でした。
権座プロジェクトの大事な一部分を担っているのがこの渡船の米粉なのです。

で、今までの研究成果としては、天麩羅と餃子がかりっと仕上がるということ意外は、うちのパン焼き機では15%の米粉を入れても普通に美味しく焼けたり、小麦粉と同量でもええ感じでクレープが美味く焼けたり、コロッケのつなぎや団子のつなぎとしてもまったく問題なく使えたという・・いわば小麦粉の代わりとしてどうかという視点やったんです。

が・・・・はなまるマーケットでは、もっと加点法でエコとか安心という以外に、米粉ならでの利点をあげてはりました。天麩羅にしたら薄付きになるのでヘルシー。グルテンがないのでだまになりにくい。餅餅した食感。篩わなくてもいい※など・・・・。またケーキ職人に使ってもらったところ硬くて硬くて手強かったという意見をもろたのですが、豆腐やジャガイモの摩り下ろしをを加えることでジューシーになることもわかりました。

※ただし、渡船の米粉は篩うと・・・ほれ残っていた心白部分が。私としてはこれを見るとなんか嬉しくなるのですが確かに硬く、いつか鱈のムニエルをしたときこの粉を使ったのです。わずかなのでまあいいやと篩わずに使ったら、夫に石が入ってる!と叫ばれてしまいました!やっぱりわずかでも篩うべきやったと反省。

で昨日楽しみにしていたツエルマットさんが試作品を持ってきてくれはりました。

なんと心白の部分までも入っているのですが、そのプチプチ感が返って癖になる食感。しかも餅餅しているのでまるでご飯を食べているよう。・・・息子の提案でやってみると何ときんぴらごぼうにも合いました。お焼きも作ってみたのですが、ふきのとう味噌なんかとも愛称よし。大根の摩り下ろしをまぜると大根餅みたい。Tさんはみたらし団子にしても美味しかったそうです。・・てなことで酒米とはいえ、かつては飯米であった渡船。味噌しょうゆ味醂系のものにもよく合うことがわかってきました。

喜多社長は「こんなものが商品化できんの?」とむっちゃ不思議な様子でしたが、いやのうのう・・・これは行けますやん。

小耳に挟んだ情報としては、3月7日に小舟木エコ村で1日マーケットを開催しはりまして(農産物、手づくりお菓子や雑貨などを作り手が直接販売するマーケットです。)そこでも米粉そのものや米粉で作られたおいしいもんが販売されるそうです。しかもこれに深くかかわってはるスタッフのDちゃんは不老泉大好き!時々ふらりと蔵に手伝いにいかはる不思議な人物私も隠れファン。