酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

今森さん

再び みらいじゅく話。そしてヒデ子さんの文。抜粋ばかり気もひけますが えろう感動して これは書かずにはいられまへんがな・・・クレヨンハウス わたしの庭という今森さんの絵本への推薦文です。

今森さんは、しみじみおっしゃられた。
「ここの里山を見つけ、ここに来るようになり、アトリエを持ち30年。やっと30年かかって、こうして地元の方々と本当に深い交わりを持てるようになった」と。
この重みがあるからこそ、ここは今森さんにとっては里山でなく『わたしの庭』なのだと思いました。だってもう、あの今森さんの歩き方も、見つめるこころもみーんな、いとおしい身内のものを眺める目をしておられましたもの。
今森さんは大きな宇宙をしっかりととらえているからなのです。

見落としてしまいそうな、この小さないとしげな生き物、虫たちに、植物に。そして、いつも誰もが見慣れて、当たり前に思っていた景色のふと見せるいたずらっ子のような仕草に、これほどまでにそれらをちゃんと認めあい、こころを通わせ、見逃さないで愛情を重ねることができるなんて! うれしくてほほが緩み、体中が喜びにわくのです。こんな素晴らしい宇宙が、すぐ目の前にあるなんて気づいていただろうか。「気づかないで、見過ごしているともったいないよ」という今森さんの言葉が聞こえてくる。それも、お隣のいたずら好きのおにいちゃんのような親しみを込めた語り口でいて、言葉は詩のようで、ユーモアがあり、ぐんぐん『わたしの庭』に吸い込まれる。それは知識で得た言葉ではなく、体験した言葉で、しっかり大地の熱を感じながら見つけたうれしさだから。誰もに分け与えてくれる欲のない言葉だから、惹き込まれるのでしょう。

ヒデ子さん ほんまに上手に的確に言わはります・・・こんな今森さんご夫婦と動くことができてありがたい事この上なしです。

今森さんが昆虫や自然の話をしはる時のうれしいそうなお顔は まるで少年。

私、こっそり言いますと、今森さんのそんな熱いそして嬉々とした想いを 私はお酒におきかえて表現できるひとになりたいなあ・・・・って。

お酒造りも 農業であり自然との対話・・やもんな。ちゃんとつながってるし。

後の宴会担当なので 朝市でいろいろ ええもんをげっと。そして 宵々醸亭でちょっこし覚えた 豆腐の味噌漬と牛蒡の梅酢煮を。肝心のお酒ですが 酒と醸し・・・でその神の手が絶賛をうけたあのマック次郎さんが 手を挙げてくださり お燗をつけてくれはることになったんです。きゃ!!!うれしい。もうお燗は超安心や。