酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

旧日本郵船株式会社小樽支店

続きで旧日本郵船株式会社小樽支店の旅日記。 

この館を設計した佐立七次郎(1856-1922)は、讃岐藩出身。
辰野金吾、片山東熊、曾禰達蔵とともに、東大工学部1期生として、
コンドルのもとで建築を学ばはりました。

建物の中は見事な豪華な意匠の数々!!日本の匠の技ここにあり。

営業室の天井。

こんな広い空間で26名の人が働いてはったそうな。しかも机にも上司と部下の違いが・・・



このまだ窓がまたすごいんですわ。ガラスと木と漆喰と米国製のスチールシャッターという異なる素材でできているのに、何十年たっても1ミリたりとも狂わへんのです。


なんと一枚板!この長いこと。これも 同じく何十年たっても全く撓み歪みなし。つやつやに光っています。
ここのガイドのおっちゃんも 熱心であつくあつく語ってくれはりました。北海道のひと 皆ええひとや。



階段の装飾がまた凝ってはります。おもしろいことに お客さん用の来賓入口と従業員用の入口があって階段の装飾もまるでちがうのです。


支店長の椅子にすわったおっと。私もこの後座らせてもらいました。
ふかふかの椅子。

日本人の職人魂が終結したような建物で、私はええ日本の木をつかって 最高の技で造られたこの建物のなかにいて 感嘆の声をあげてばかりいました。

建築を知らない私でもこんな感動したんや。建築してはる友人なんぞがみたら より一層見ごたえのある素晴らしい建物やろな。ちょっとへんぴな所にありますがここは必見!