酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

クレオパトラのわすれもの&七本槍 白いお酒

先日富田酒造にて とみいが不思議な白いものをもってきはりまして どう思いますか?と私らに意見を仰がはりました。ほんまに 不思議な味わいでこれなんやろ?

これは酒母そのものやったんです。 なんとアルコール度数7%の低アルコール酒。日本酒度は-90!まるでマスカットです。これが 玉栄の60%の9号酵母の味わいとは思われへん。摩訶不思議や~。

今日別件で不老泉の績さんと話す機会がありまして この話しをしたら、懐かしい~やて。私は 不老泉の初しぼりみたいな空気も・・・・と思えたんやけど 同じ不老泉でも クレオパトラのわすれものやったんですわ~。

不老泉のクレオパトラのわすれものというのは 不思議なお酒でして 以前私は 短命の別嬪さんと表現していいました。

下戸のおやっさんの 遊びから生まれたと聞いていますが それがほぼ酒母に近いお酒なのやそうです。ところが あまりにもコストがかかりすぎて ちょっと変化形にして商品化しはって 不老泉のある意味 隠れた銘酒になっていました。

軽いんやけど 虜になる味わいで 通の人に指示してもらえるお酒。ここのは山田錦純米大吟醸

ところが ほんまに短命で時間がたつとどんどん味が変化するので すぐ飲んで欲しいお酒。初吞み切りの時に 不老泉のお酒は時間を置くほど美味しくなるのに クレオパトラだけはどんどんへたってきはってビックリしたことを思い出します。

とみいとこの 白いお酒もまさにそうなんや。開栓してからの味の変化が激しいので試飲もしてもらわずに売らせていただきます。

通向きの低アル酒 薄にごりで微炭酸。袋吊り~!しかも 瓶内2次醗酵させて 火入しての商品化のところ 朝市限定にて 生でお出しします。

もしかしたら もう2度と生まれないかもしれない れあもんのお酒。

どうぞお試しくださいませ。
左が話題のクレオパトラのわすれもの。そして 白いお酒はまだラベルもできていないので 裏ラベルのみ。表は朝市ラベルになります。大きさは360mlで このシェリー酒と同じ瓶。このラベルも素敵やなあ。