酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

フェルメールとレンブラント

昼からお蔵に伺う時 午前中にこのごろ良くいくのが美術館。

で、京都市美術館フェルメールとレンブラントを観に行ってきました。

毎日店にたっていると 色々なひとがおいでになり お酒をはじめ芸術やお料理などのお話しをさせていただくのはとても楽しい時間なのですが なので余計に一人で生の音楽を聞いたり絵や器を鑑賞する時間がまた 心地よいのです。

私は 大体3つよかったもんを選ぶようにしています。

チケットの絵にもなっている フェルメールの水差しを持つ女は やっぱり素晴らしかったし ここだけ人だかりができていました。なんやろ~このオーラはと思いました。ほんまに よいのです。

で 私がふたつめにに選んだのが

カレル・ファブリティウス
《帽子と胴よろいをつけた男(自画像)》でした。

このファブリテイウスは フェルメールレンブラントの両方から教えを受けて 超期待のひとやったのに 不慮の事故でなんと32歳で亡くなってはるのです。この自画像・・・・・・なんか 惹きつけられて根っこが生えました。

もう一つは 小さな風景画で これは後で探してもみつからへんだし 作者も忘れたんやけど これも大好きやった絵。

フェルメールは お酒で言うたら不老泉みたいなもん。酒通をうならせるお酒で これこれと思てのんでら 予想通りちゅうか 予想よりより良いという感じ。

ファブリテイウスは 神開かな。酒通のひとたちが今 注目している御蔵やけど 名前はまだとおってへん。この人ははよ亡くなってしまいましたけど、藤本シャチョウに海老蔵さんは 長生きしてくださいや。

名前も忘れて 出ても来ない絵は 迷うけど鈴正宗かな。やおしんくんは今一博さんで修業中。ふぁいとふぁいとや。

そんなふうに絵とむきあうのも いとおかし。

肖像画や自画像 風景画 静物画など まるで写真そのもののように緻密に書かれているものも沢山ある中で ココロに響くものと ふうんと通り過ぎるものがあるのはなんでやろ?お酒にも結び付けつつ・・・・

行きしなは 東山三条でおりて 川沿いを歩きます。そしたら きれいに色づいた木をみっけ。鳥居の付近もうつくし。帰りは 南禅寺界隈をあるきながら 蹴上へ。紅葉が今こそ美しい。