ほんまは大治郎さんの後太郎坊さんにお参りしようと思ってたんですが、お客様Hさん一押し!鏑木清方の展覧会が今日まで!やったので、京都近代美術館に行ってきました。
予想をはるかに上回る感動でした。
お花、美人画、着物の柄の色や筆のすばらしさにため息。
でもそれよりも、精神性に惹かれました。
ためさるゝ日の風俗画や遊女の美しさの奥に悲哀が垣間見られたり。
中級以下の人々の暮らしが沢山描かれているところもええなあ。
鰯の画はその真骨頂。
私は日々お酒屋さんをしながら、あわあわと暮らしていますが、なんでもない日常のなかに季節の食べ物やお花を感じることが小さな幸せ。
なので、下町の味わいのある普段の暮らしを描いた絵は、心に響きました。
戦争で焼失したので、なおさら清方は、想いを込めて描かはったんやな。
それと歌舞伎や狂言、文学も沢山描かれていました。
好きが画からあふれ出ています。
私はやっぱりお客さんNさんのお陰で、長い事読書というものをしていなかったんやけど、伊坂幸太郎の本を読んで読書に開眼。
すばらしい画とその奥にある、さまざまな清方の想いを感じて、これからも日々の暮らし、懐かしさ、文化芸術や文学に触れられる暮らしをしていきたいなあと思いました。
小川酒店の有難いお客様のお陰で、良い画と良い本に出合うことができました。
ありがとうございます。
美術館へ行く途中に出会った蓮。なんと眩しい有難い美しさ!!