酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

田中一村 佐川美術館

連休の一日目は 楽しみにしていた田中一村の展覧会 佐川美術館へ。珍しく母と妹と3人で。最高のお天気で この美術館 設計も素晴らしい。

孤高の画家 一村さんの画を じっくり ゆっくり見せて頂きました。

一村さん 鶏がとてつもなく お好きやったんやな。

好きが高じて 家でも沢山の鳥を飼ってはったんや。

絵に鶏への愛が溢れていまして 亡くなった姉御を思い出しました。

姉御も よう似ているはずやのに 一匹一匹鶏に名前がついていました。

鶏もやけど 馬もぐっと来し ほんで 植物と 農村の風景 そして 農業を営む人々の描写も素晴らしかった。

根っこが映えて動けなくなる絵が いくつかありました。

この快感は生でしか味わえないすぺしゃるな感動です。

いっちゃん 気に入ったのが 秋色という画。いもうとも おんなじやて。

筆のタッチ にじみの色 ぼかしの技法 鶏 葉脈の一本一本 皆生き生きしていました。

一村さんが通ると思っていた絵が通らず 通らへんと思っていた絵が入賞したのに対して 絶縁状を叩きつけはったのも・・・・すごいわ。

何度かの落選を経て 奄美大島に・・・・

波乱万丈の人生やけど 大好きな画に人生をささげた一村さんは きっと悔いのない人生やったんやろな。



久しぶりの佐川美術館やったので 常設展もゆ~~~っくり見て 美術館を堪能しました。

美しいものをゆっくり眺める時間 大事やなと思いました。