酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

汝窯青磁水仙盆 大阪東洋陶磁美術館

稲葉のワインの試飲会が大阪でありました。

なかなか大阪に行く機会はないので ついこないだ日曜美術館で心を鷲掴みにされた 汝窯青磁にあいたくて 試飲会の前に東洋陶磁美術館へ

宮廷が命じてつくらせはった青磁の窯 この青磁の色は「雨過天青」 雨上がりのしっとりと水気を含んだ空の色と称され ほんまに美しい 穏やかな青色。釉薬に希少なメノウの粉を混ぜはるそうです。またこの色をだすのは至難の技で 温度調節やら置く場所やら それはもう大変なのやそうです。なので これにかける情熱たるや・・・・・生半可ではありませぬ

とても稀有な5点が 今回初めて勢ぞろいして公開されました。きっとどれも苦心の末できあががったものばかりやと思うけど でもでもじっくり見比べると 人類史上最高のやきものと呼ばれている 青磁無紋水仙盆は 神々しい・・・別格や。

12世紀のころの北宋時代の陶磁器は 感動してしまいます。

18世紀に写しとして造られた倣汝窯青磁水仙盆や 最近日本で作られた青磁も 最高レベルの技術が惜しみなく使われているのに この最高傑作をみると 違うのです。

これだけ見られたら満足やと思てたんやけど ここの美術館はすごい。他にも 心にずしんと響く器が 沢山あって お腹がいっぱいやのに 「青磁盞」やら また感動する器に出会い 目のお正月をたっぷりさせて頂きました。

小川酒店にも器がおいてあります。ちょっとでもこのような ほんまもんの器に近づけるよう 選ぶ眼を鍛えな・・・と思いました。

それにしても 美しい うっとりする汝窯青磁水仙盆の数々でした。