酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

ルーシー リー

初めて伺ったイヌガオちゃんの個展でルーシーリーの作品集が飾ってあってそこで初めて 存在を知り、そのフォルムの美しさに 感動しましたんや。そのイヌガオちゃん 東京までルーシーの展覧会に行かはったこともあり そんなこんなで イヌガオちゃんとルーシーリーは私の中ですごい繋がっていましたんや。

で・・・・ただ今 ルーシーが大阪で開催中!と 教えてもろて・・・・ちょうど稲葉のワインの試飲会が大阪であったので らっきい!と 大阪東洋陶磁美術館へルーシーのほんまもんの器に会いに行きました。

甘すぎないピンク 深いマンガン 静かな青釉 朝靄みたいな白釉・・・・の釉薬の色の美しいこと・・・・掻き落しも惚れ惚れ。そして 洗練された美しいフォルム・・なんやけど ふりーはんどの大らかさ軟らかさを持ち合わせているので とても心地よいのです。

日本人にはない感性と、いつも白いブラウスに白のスニーカーそして白いエプロンをしてはった ルーシーの女性らしい美意識に裏打ちされた 素敵な器の数々に見入ってしまいました。

多方面で活躍していた人たちを招いて いろんな談話をするのもお好きやったルーシー。バーナードリーチやハンスコパーや戦争など さまざまな波乱万丈の人生模様のなかで この器が産まれたんや。

ハンスコパーとの共同制作の刻印も胸がきゅんとなります。

88歳まで 情熱をもって作陶を続けはったまさに生涯現役・・・ほんまに 造ることが好きやったんやろな。

やっぱり生は ええな・・・ええもん見せてもらいました。

小川酒店の器屋さんも年数だけは続々と経てきてるけど もっと勉強して ちゃんと見識眼を磨かんと。

お酒も器も知れば知るほどに懐の深いもん・・・私の場合 それぞれが ルーシーの器みたいに 努力と研究を積みかさねているのに謙虚で ええ按配におおらかにゆるゆると繋がって・・・そして 人々の食卓が人生が豊かになったら ほんまに嬉しいな。それが 夢やな