加夢居さんの前に朝から伺ったのが、滋賀県立美術館 塔本シスコの展覧会最終日。
感動しました。ご主人や母と同じ名前の和子さんという娘さんを早くに亡くし、哀しみや辛さを乗り越えさせてくれたのが 絵であり家族でした。
不思議と月も描き続けはりました。人生の辛さや悲しみをかけては満ちる月に人生を投影してはったのです。
何物にも媚びずに生きた生命の煌めきや。
私は85歳の和子さん=母と暮らしていて、今回の展覧会はぐっと迫るものがありました。88歳90歳になっても画を描き続けたシスコさん。
ついつい後ろ向きになる母ですが、がんばれ~~~とエール。
ここの館長保坂さんがシスコさんの画に惚れこまはったことで誕生したこの展覧会、その心意気と愛情が伝わる企画展でした。
清明の生き遣いが聞こえてきそうな画の数々です。
真ん中にやはるのは、弱くて餌をとれない一匹のハトに気をかけるシスコさん。
左下にやはるのは、写真を撮る息子の賢一さん。
孫の結婚式の様子。
人生を丁寧に丁寧に描いてはります。