酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

冷の温度

喜多さんのお蔵にいったとき 話題になったのが冷の温度のこと。

雪冷え 5℃
花冷え 10℃
涼冷え 15℃
冷や(常温) 20℃

このあたりがその温度帯になります。

で お燗の温度は皆さん比較的よう言わはるのですが。冷については 単一的にとらえがち。

でもこの辺の温度に お酒の美味しい!と感じる大事な秘密が隠されているようにも思います。

喜多さんの所にありました、温度計 かざすだけで温度がわかるのです。

びっくりです。ほんまの一瞬!

山廃とか ふくらみを感じてほしいお酒の場合は 5度では苦味を感じたりもします。 この場合 お燗もしくは 常温がよいかと。が 常温ちゅうのは一番正直で、化けの皮がはがれやすい温度でもあります。

フルーテイな吟醸酒は きりりと5度くらいで飲みたいし。

タンサン割もそうでした。どっちもきりりと冷えた方がよく、中途半端な常温では なんか・・・実は昨日実験したのが 中途半端な温度やったんです。 明日はタンサン割用はどちらもきりりと冷やして出させてもらいまひょ。

なので昨晩は 滓酒も本醸造原酒もお燗がたまらなく美味しかったのでした。

明日はちょっこし 冷の温度についても 楽しみながら探りたいとおもっています。

今月は 紫陽花の画。母作です。