酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

おとうふというもの

豆腐は,煮られてよし焼かれてよし、揚げられてもよし、生で冷奴で、ご飯の采によし。湯豆腐で一杯 酒の肴によし、やわらかくて老人病人のお気に入り、子供や若者からも好かれる。男も女も、貧乏人も金持ちにもよし。平民的であって、気品もあり 上流へも好かれる。行儀よく切って吸い物に、精進料理によし、家庭料理によし。春夏秋冬いつでも・・安価であって外客の招宴にも迎えられ、簡単なる学生の自炊生活にも喜ばれる。お豆腐のような人間になりたい。徹した人はお豆腐のように柔らかで、しかも形を崩さぬ。味がないようで味がある。平凡に見えて非凡。・・・わたしの大事モン箱にはいっていたお豆腐の詩。


珍しく朝市でお豆腐が売れ残ってしまった。ここのお豆腐は添加物保存料が一切入っていないので、せいぜいもって3日。平野レミさんの豆腐を凍らす・・・というお料理を思い出し、おもいきって凍らせてみる。お昼のおうどんのおつゆが残っていたので前日冷凍庫から出しておいたお豆腐を絞りながらその中へ入れる。で米粉と卵でとろみ付けをして、うつくしい黄緑のさやえんどうを添えて一品に・・・・おおおおおっ!大成功。老若男女に受けた。良かった良かった。こういう新しいお料理は、明暗がかなりはっきりしているのでどきどきもん。さてもうひとつ、お豆腐料理を食べにいったときにあったメニューお豆腐ピザ。ふつうのピザのトッピングなんやけど土台はお揚げさん。これもおおおおおおおっ!よかったよかった。喜んでもらえた。家族の美味しい顔を見るのはほんまに幸せや。失敗したときはしゅんやけど今日は珍しく良かった