酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

時を越えて宿る言葉

廃品整理をしていたら、まるで呼ぶように惹かれて取りたくなった記事が、葉祥明さんのコラム。そこには伝えるということが書かれてあった。
「やさしいきもちを心に乗せて贈るとき。それはもはや記号ではなく命そのものとして相手に届く。人間は一人では完璧にはなれません。でも言葉にして伝えることで、相手の脳を借りることができる。そのことで自分にはなかった発想が引き出される。そして、伝えた相手だけではなく贈った自分の心も豊かになるような・・・そんなコミュニケーションを広げていけたらよいですね。」

ブログを初めて言葉の持つなんかわからへんけどすばらしい何かを感じている私。言葉はなくても、通じるというのもある意味ほんまやけど、やっぱり言葉があってこそ、わかってもらえるということもある。せっかくの思いがあるのに行き場をなくして風化されてしまうこともあるんやろな。あひるちゃんの本発刊ということもあって、いろいろ考えた。あひるちゃんは、お酒と造った人とその背景にあるいろんな文化を言葉にして本にしはった。これはとても意味のあることなんやと改めて思う。もうこの本にはあひるちゃん自身だけでなく、その思いに感じ共感した人たちの熱い想いまでもが宿ってるんや・・・な。

人間同士が向き合ったらもちろんのこと、電話でも手紙でもメールのようなある意味冷たい活字でさえも やさしい温かな言葉が贈られてくると、とても癒されたり、元気になったりする。言葉は時を越えて命が宿るんや・・・

よく言霊といわれるけどほんまやな。友達から届いたやさしいメッセージは、10年経っていても大事もん入れから出すと時を越えて私を励ましてくれるもんな。