マリンバ奏者のお客さんがリサイタルを京都で・・・で、
なんと初めておなごがひとりで飲みにいくなんてことをしたのであった。といっても行く先は地酒バー膳。なじみのあのあのパンチさんの地酒バー膳 。
いろんな話をしながらちっちゃなぐい飲みにお酒を少しずつ入れてもらう。
このくらいの小さいぐい飲みやと5分たっただけで味わいが膨らむ。
さすがぱんちさんとこのお酒は化けの皮がはがれへん。一番の感動は初亀・・かな。最初はふうんって思った。がしかしだんだん七変化。深~いマンゴーの味わい・・そしてほんまに潔く切れる。これやこれや・・・・
最後の奥播磨7年もんの袋つりは品格が違う。枯れたいぶし銀のような味わい。でもめっちゃきれいで見事に切れる・・・
お酒の造り手は引き算やけど、売り手・飲ませる側は足し算や。どのお酒にもええとこがある。それを旨く引き出しながらお客さんにサービスするのがプロやそうな。
ぱんちさんはいつも表現がほんまに上手。くっきりした目鼻立ちのお酒。口に含めば上品な味、あの和三盆のようなトロッとした感触、でもくどくなくどこか気品の高い甘味が舌を優しく包み込み、その後襲ってくる無添加山廃の自然の酸味、鼻腔を心地よくくすぐってスーッと切れて行く。なんにも言葉が無い!文句なしに旨い!・・こんな表現ができるのは、トラックの運ちゃん時代にずっとラジオを聴いていたからなんやて。気づきのある人はどんな事からもちゃんと糧にしはるんやと改めて尊敬のまなざし。
これは飲みそびれたんやけど、不老泉 木桶仕込みのせめ(まずあらばしり・・そして中汲みそして最後がせめ。一番重宝がられるのは中汲み)があった。せめというのは雑味があるということでええイメージが無かった。でもこれもまたいとおかし・・・やそうな。それぞれのええとこを自分で利いて選んだ、オンリーワンのお酒を置きなはれ!と。また姉御やあひるちゃんとお蔵さんに行く楽しみがまた増えた。
ほんとうにパンチさんはやっぱり師匠や。お酒の奥にあるいろんなことまでもが師匠や。ええ夜を有難うございました。