酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

魅惑の夜ぱあと2

魅惑の夜は続きます。

この後、行きたかった、祇園に引越さはったニュー地酒バー膳さんへ。


おんなじ雰囲気の怪しげな・・・でも、確実においしいお酒に出会えるバー。

今日頂いたのが不老泉 数年前の最醗酵と新酒雄町純米吟醸のせめと中ぐみ
そして、播州赤穂 忠臣蔵純米吟醸袋つり11BYの4種。

最醗酵は山廃らしからぬ、とても面白い楽しいお酒でした。雄町のせめは、まさに搾りたての時に旧ぱんちさんでいただいた時には、せめのイメージとはまったく思いもよらぬ綺麗な美しい雄町だったお酒が、数ヶ月立って変貌を遂げまして、せめらしい濃い濃いお味に。一方同じ雄町でも中汲みは優しいすう~っと・・でも不老泉ならではの酸味がさすがとうならせるおいしいお酒になっていました。同じタンクの同じお酒やのにこれだけ違ってくるとは驚きや。


忠臣蔵は、実は最初は人気なかったんや・・・不老泉に魅了されて皆そっぽ・・・ところがお店にいる間の数十分の間にじわりじわりと味が乗ってきて、後半は烏賊の肝にばっちり

もちろん燗もお酒の面白さではありますが、冷蔵庫から常温に戻ってゆくその様もある意味燗といえます。温度とそして時間の作り出すマジック!これは日本酒ならではの魅力。

またそんな魅力を味わえるのは、やっぱりパンチさんのお店なのであります。京料理にあう伏見のお酒も、こうやってお酒だけをじっくり味わうお酒もどちらもよろしなあ。美味しい夜をほんまにほんまにありがとうございました。