酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

市場と人材

夫が関わっている納税協会のNHKフォーラムが大阪NHKホールにて開かれた。テーマは市場と人材・・・これ夫が考えたそうな。やるやんやるやん。私はいけなかったので、NHKの放送で見る。

それぞれにええこといわはった。パネリストはどの方も60歳を越えておられる。でも皆前向き!

こだわりというのは今流行やけど、これをちゃんと理解してもらってこそこ、こだわりというものが真実味を帯びてくるということ。

これからはお客さんと造り手が融合する時代がやってくる。造り手の思いや哲学に魅力を感じたお客さんは、むしろ同志的な感覚で関わってくださる。これが、これからのもの造り文化を支えていく大事なキーワード。特に日本人は、物造りの技術に優れているだけではなく、使い心地・居心地についてのも他国にはない素晴らしい感性をもってはる。だから、新宿にヴィトンやグッチのお店が並んでいるのだ。ここ新宿で認められたら、この製品は世界に通用するという自信を持つほどの商品開発能力を持っているのも紛れもない日本人だそう。

仕事は楽しまなくては・・・人生において仕事の占める範囲は大きい。今まではサイドに仕事があるという考え方もあったけど、今は人生の中に仕事があると思っている。楽しい仕事をしていたら時間を忘れてでも頑張る。でもそうでなかったら苦痛なだけ・・どうせなら皆、自身が成長したり、何らかの形で社会や文化に貢献できたり、お客さんの喜ぶ顔に出会えたり・・・そんなお金には換えられない充実感を仕事というのは持っているはずだと。

日本の中小企業は今までから何度も危機にさらされてきた。でもそんなときこそチャンスと思って必死に真摯に楽しみながら面白おかしく生きてきた企業はちゃんと生き残った。でも逆にチャンスはピンチでもあることも確か。


日本酒業界と照らし合わせても、とてもわかりやすく、また私自信も勉強になり、さらに夢を描けるようなシンポジウムでした。私は、つい先日蔵元さんへ行ってますます「現場を見よ!」の教訓を思い知りました。現場と常に接点を持つことは、これからますます大事なことになっていくと思います。

この頃はまった映画やドキュメンタリーやこういった講演・・・は録画して何度も見る。なんか、深い味わいがだんだんと見えてきて愉しっ!