酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

浜大津こだわり朝市 富田酒造の巻

むちゃええお天気のもと 浜大津こだわり朝市 富田酒造の牧が開催されました.

今回どれも玉栄60%!ですが、4種4様の顔をみせてくれまして 非常に楽しい意味深い朝市となりました。

まず一番に完売したのが 無農薬の純米。初めてうまれた 家倉さんの完全無農薬玉栄のお酒。これが 皆さんが待ち焦がれていたお酒でして 収穫量もすくないために朝市だけの販売。

これがやっぱり一番人気で完売。

これと 5年もん7号酵母に惹かれてきてくれはった マック次郎さんによりますと 無農薬というのは アミノ酸が少ないのでさらさら飲みやすい綺麗な味。が 時と無農薬のちからによって 綺麗ながらも深みのある美味しい~お酒に変貌していくそうです。

ちょうどこのお酒も 半年ばかり時をかさね ええ感じですが これからさらにさらに美味しくなるであろうということです。なんせ限定なので 小川酒店には朝市取り置き分しかおいていませんが お買い上げになった方は ぐっと我慢をして寝かせるのもええのではないかと思います。

ほんで 言うてたんですが、ワインでも一時 ビオブームがおこり、体にもいいし環境にもいいけど ほんまに美味しいんかいな?という ビオワインが多かったことがありましたが 日本酒もしかり。無農薬やから美味しいのではなく 無農薬で醸したお酒がどういう意味を持っているのかを ちゃんとわかって造り、熟成させてこそ 美味しい無農薬のお酒になるわけでして そのへんはお米やらの農産物と一緒で はき違えてはることもあるのとちがうやろか。という話。なるほど なるほど。ほんまに そやな。

ラベルもほんまに素敵!!


にごりも大人気!そして、お燗をつけますと また新しい美味しさ。それも 凛と熱めのお燗がよかったです。稀有な濁りのお燗に お客さんはほんまに嬉しそうなお顔をしてくださり こっちも幸せや。

冨田酒造から駆け付けてくれはった中島くんは お若いのに語る語る・・・・で 大活躍してくれはりました。ウイスキーにも造形深く 不老泉の藤井君さながら、ここもええ蔵人さんをもってはりますなあ。

ちなみにお蔵では釜屋やそうで、造りについても通のお客さんと通の話を また初心者のお客さんにもわかり易い お酒の造りについての話を まあるい目で必死にしてくれてはりました。

後の中島君の談によりますと 浜大津朝市のお客さんは むっちゃ楽しく勉強になりましたとのことです。

いろいろな試飲会では、お客さんによって いろいろ頭を切り替えながら話をしないといけないのですが、それがこの朝市では皆さんお酒をよく御存じで 逆に教えていただいたりと発見が仰山・・・これは 私もほんまに同感です。

きっと倖屋さんの会でさらに すんばらしい発見や勉強をしはることとおもいます。

                                                              続く・・