酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

善と悪

私は本の題名を見るのがすき。ふと日経新聞の下の方に中島義道著「私の嫌いな10の人」とある。笑顔の耐えない人、常に感謝の気持ちを忘れない人、皆の顔が見たい人、いつも前向きに生きている人、自分の仕事に誇りを持っている人、けじめを大切にする人、喧嘩が起こるとすぐ止めようとする人、物事をはっきり言わない人、俺バカだからと言う人、わが人生に悔いはないと思っている人・・・そんな善人に出会うと不愉快でたまらない!いい人の鈍感さが我慢できない!やて。

なんかびっくりしたわ。でもなんかわかるような気がする。私はよく笑う。でもいつも笑っているわけではない。時々落ち込む。泣く。怒る。嘘をつく・・・でもできるだけ日記には、ポジテイブなことを笑って書いていきたいとは思っている。だってあかんあかんと言うても何もはじまらへんし・・・でも、明るい前向きな生き方はちょっと辛い人には励みになるかも知れへんけど、めっちゃ辛い人や幸福な人生なんて絶対ありえないなんて思っている人には、ものすごいくだらない不愉快極まりないもんなのかも知れへん。

以前奥田瑛二も幸せすぎたら役者が出来ないとか、毒素を満載した演技を40歳代は演じて、もっと先はそんな毒素が抜けた(もともとないのではなくあったものが抜けたと言う所が大事かも)透明感のある老人をやりたい。ただし枯れたらあかん。色気があって湿り気のある粋なおじいさんを演じたい・・てな事を言うてはった。なるほど・・いろんな哲学があるんやな。

ちょっと刺激的!