酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

上原酒造

雪月花の会の前に上原酒造さんを尋ねました。東京から姉御が来はるということで、いつもよりさらに賑やかな愉しい蔵訪問。おもろすぎ・・・

今日並んだお酒はすべて新酒。専務さんもつわもの(私以外)を前に今の新酒の状態を利いて欲しいと思われたようです。さすがつわもの!私には若いとしか感じられなかったのに、それぞれに鋭いことを言うてはりまして、頭が下がりました。


・・とノーラベルのお酒を嬉しそうにぶら下げて来はった専務さん。利くと「何これ?」山廃純米吟醸中ぐみのような美味しさ!なんとこれが例の普通酒のむろか生原酒だったのであります。

もう一本・・・・これも酸が利いていてごっつういけるやんと、これも4段の普通酒やったんです。しかもこの4段は山廃モト!あひるちゃんが寒い中、死に物狂いで追いかけたあの山廃モトなんです。

ふふふふ・・・・・小川酒店ではどちらもゲットしてあるのでした。なんか幸せや。

未熟者の私、この2種類のお酒に関しては新酒であるにもかかわらず、若いというより、今もう飲みごろのように思えたんですが。どうなんやろ。アル添のなせる技・・やろか。

いつものように、お母さんが色んな美味しい美味しい美味しい肴を用意してくださいました。鯖のへしこ・菜の花の浅漬け・菜の花とシメジのぬた・子烏賊の生のとれとれ・・・・酢味噌添え・なんといっても圧巻は、畑で採って来はったばかりのわけぎを川端でちゃっちゃっと洗ってくれはって、それを3年熟成の艶のあるお味噌にちょんちょんとつけていただくのです。美味しすぎ!お酒に合いすぎお母さんの顔を見ていたらますます美味しくなります。

いつもいつもほんまにようしていただいて、ありがとうございます。

若かった新酒も、燗をつけてそして美味しい肴をあてに頂くと、角が取れてまあるくなって、ええ按配になってまいりました。ほんまにお酒って不思議不思議。お能の笛の世界にも通じる物の怪の世界がここにもありそうや。