酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

火入れ・割り水・タイミング

不老泉の上原績さんと話をしていて,なんか嬉しいため息がでましてん。
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火入れ・割り水・出す時期のタイミングを逸することで、個性を失ってしまったり、その蔵の良さを生かしきれない寂しいお酒に出会うことが何度かあり、うちはやっぱり無濾過生を中心にやっていった方がええんやろうか・・・と思ったやさきでした。自分自身が自然がすきなので、すっぴんのお酒やワイン・有機・無農薬・減農薬・ヴィオデイナミ・などに惹かれている事も大きかったと思います。

私が店の誇りに思っている不老泉の木桶山廃米大吟醸・・生は新酒。火入れは1年もん。

績さんは今は程よくこなれた火入れのほうが好みかも・・とのことでした。

そして火入れ・割り水にはことのほか気を使うとおっしゃいました。割り水も味の調整をしながらほんに少しずつしていかはるそうです。

また火入れもんは、夏を越してさらに秋も深まったころにその魅力を発揮するそうです。

侮るなかれ火入れ・割り水・タイミング。・・・どれも失敗するのやったら無濾過生が勝利。でもあんばいよう・・・上手にしたら無濾過生とは又一味も二味も違った魅力をもつんや。績さんにはほんまにええ勉強させてもらいます。底力のあるお蔵さんやと改めて。携帯電話での数分やのに、胸がきゅんきゅんと高なりました別の引き出しとして、ええ火入れもん割り水もんも大事におかせて頂こうと思いました。