酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

有元 利夫展 女神たち

ずっとまえから大好きやった有元利夫さんの展覧会に、
同じようにずっと好きやった幼馴染と行きました。
何度か有元展には足を運んでいますが、やっぱり有元さんの絵は
みるものではなく感じるものやと思います。
そのまま根っこが生えてその場から立ち去れなくなるような衝動に駆られる絵にも
何点か出会いました。
岩絵の具を使ってはるので色の奥深さがほんまに美しいのです。

学芸員さんや江戸の姉御でつながったHさんは先月の朝市に遥々東京からお見えになったのですが、やっぱり有元さんがお好きで、毎年こっそり銀座の小川美術館(これもなんか嬉しっ)で開かれる個展にも必ずいかはるのやということを聞いて、またまた不思議なご縁を感じました。


有元さんの絵にはいつもバロック音楽が流れています。
そして会場にかかれてあったこんな言葉に惹かれました。

バロック音楽のもつ重層性構造性が絵に通じているのではと思うことがしばしばある。例えば人物だけをかけていればいいというわけじゃなくて、部分部分が複雑にからみあって織られていく編まれていく。からまればからまるほどいいのである。バロック音楽ポリフォニーの魅力がそこにある。

Hさんは樹木医・音楽プロデユーサーもしておられ、お酒にも造詣が深いかたです。重層構造性はは、お酒にも同じことが言えるのではないやろうか・・・と思います。
複雑に絡み合って生まれる色の美しさ・旋律・旨み・・・・・・
みなどれも時空を越えて私たちを虜にします。

次はいつ 有元さんの絵にであえるかな?これからもずっとずっと大好きや。