先週のまちなか博覧会ではおでんやさん・燗ブースとともに毎年恒例のまちなか寄席がありました。
桂米朝さんの弟子 桂 宗助の落語。本日のお題は駱駝。
江戸の頃、ラクダの、あののんびりとした姿を見た人々は、だらだらとごくつぶしをしている人のことを、「らくだ」と馬鹿にしていたのだそうです。
で、長屋で「らくだ」とあだ名されていたまさにどうしょうもない嫌われ者が河豚に当たって亡くなりました。こんなやつでも葬式ぐらいは出してやろうやないかと友人が集まるのですが、やっぱりごくつぶしの友人。葬式代として集めたお金で、お酒を飲んで、さんざクダを巻いてしまいます。最初は気が小さくて脅されて、しぶしぶ死人のカッポレまでさせられた屑屋さんも、お酒を飲むにつれてどんどん人が変わっていきます。その様のおもろいことおもろいこと・・・・ぐいぐい惹き込まれていきました。
圧巻は 宗助さんのお酒を飲むしぐさ。まるでほんまにうま~いお酒を飲んでいるかのように粋に音を立てながら飲んでいかはります。そして次第に酔いがまわり、口調やしぐさまですっかり変化していくのです。座布団の上でたった一人が演じてはるのに、こないに笑える落語の面白さを堪能しました。
お能でも天女の舞と酔っ払いの舞が同じやとか・・・あの世と酔いの世界はきっとどこかで繋がっているのやろなあ
券まで頂いてしまいまして、思わぬ ええ思いをさせていただきました。
ありがとうございました
もう来年の寄席まで楽しみにしている・・・・・私です。来年は修行を積んで、よりバージョンアップしてお燗させてもらいますえ~