酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

眠れる獅子目覚める!

ぎりぎりになりましたが、朝市のお酒を決めに萩の露さんへ参りました。


いろんななぞが解けました。
福井専務さんは、実にわかりやすくそして暖かさを含みながらも凛とした口調でいろんなことを語ってくれはりました。

何故に山廃吉弥をはじめはったのか?
飲んでみるとほんまに軟らかい湖西の水。やさしい美味しいお酒になるのですが、軟らかさゆえに切れが悪い・・・それを克服するために山廃を初めはったのやそうです。

そしてこの山廃、日本酒度がかなり高く辛口!やさしい甘さが魅力の萩の露が何故にこれほど辛口にいかはったのか?これは、冷蔵庫に入れるのではなく常温で・・テーブルの横に一升瓶で置いておいておくことができて、しかもごく普通のおかずによう合う日常の燗酒。専務さん自身が普段飲みたいお酒がこのお酒やったのです。

なるほどひやでしかもそれだけで飲むと、なんか変わった味・・・っていう感じが、温度を上げてこの辛口にあう豚の角煮とかいさざの飴だきとかのうまくち甘口のおかずに合わせるとお互いが引き立てあって、新しい味が生まれます。本醸造なので飲み飽きない軽やかさもあります。

いつぞやの喜楽長の超辛口にも同じことを感じたのを思い出しました。

・・というわけでこの萩の露 吉弥 山廃特別本醸造辛口を私らはどきどきしつつ、朝市の燗酒に選びました。

かえりしな∞さんは言いました。

「眠れる獅子が目覚めた!」私も大きくうなずきました。
私はなんちゅうお蔵さんに恵まれているのやろう・・・・となんか幸せな気持ちでいっぱいになりました。これやから蔵めぐりはやめられまへん・・・・