酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

美冨久酒造 利き酒の巻

さてさて 気合の入る10月の朝市

迷いましたがな…美味しいお酒が仰山ありますさかいに。

美冨久といえば山廃。しかも お燗の美味しい季節に突入しましたので お燗上がりするお酒は必須やし。


そやけど その山廃が微妙にいろいろありますねん。


16BYの山廃と 3年前の渡舟の山廃純米とそして 1年もんの山廃本醸造

前者の二つはどちらかというと これぞ美冨久らしい山廃。藤居さんいわく 甘目に造って それに酸を載せて2年から3年熟成させるという今までの美冨久の山廃。そして 後者の一つ 1年もんは ちょっこしフレッシュで爽やかさも感じさせる味わい。 辛口に造ってあえて寝かせず 早い時期に飲み頃を迎えさせるという造り方。範行さんの 好みはこっちやそうです。

賛否両論あるし なんともいわれへんけど それぞれに良さがありまして 朝市でお客さんの反応も聞きたいので 両極端の二つをもっていくことに。16BYの山廃と1年もんの山廃本醸造なり。
これは 未出荷で朝市デビューとなります。

3年前の渡舟の山廃純米は いっつもしぼって間もなくは酸っぱい!!!んやけど これが 2年から3年経ちますと 酸っぱさがとれてまあるう バランスのとれた味わいになってきますのや。これも おいしかったんやけど 大手スーパーさんにも並んでいるので 今回はやめました。ほんで ここで面白いお酒がFさんのおかげで登場しました。初年度の渡舟。これ・・・・・・・深い味わいで 美味しい~~~~。4合瓶のみラスト2本!!なので これは倖屋さんの会に出させていただけることになりました。すご~いことやし。

もう一つは 絶対三連星をいれようと皆の一致意見。その中で 選ばれたのが 黒い三連星・・純米でした。

このお酒は 搾った当初は 酸が飛びぬけて高かったので実はヤバイお酒やったんやて。なので  通常ではあまりしない開放タンクで一か月常温熟成という冒険をしはった結果が この通り。不動の人気やった純米吟醸を抜いて今や一番の人気商品となったそうです。

時々このように 問題児が思わぬええ子になることがあり ほんまにお酒の世界は不可思議や。

そんなこんなで ここも美味しいお酒ばっかりで迷いましたが ならではのお酒が3種類選ばれました。

しかも 朝市当日 朝市会場にも 倖屋さんの会にも藤居さんが来てくれはることになりました。お忙しいのにありがたいことです。