酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

稲葉の試飲会

稲葉の春の試飲会IN大阪

いつになくすごい人!!レストランのスタッフが多いのやろか??

うちに定番としておいているワインやのに、あれこんな味やったやろうかと首をかしげるものもあれば、まるで不老泉の参年熟成のように、うんうんと笑顔で頷きたくなる納得満足のワインもありまして・・・・確認の作業プラス発掘の作業。

後半はなんか味覚が鈍ってきて、わけがわからんようになります。特に赤。
もう過酷とも言える状態。

でもせっかくはるばるきたんやから一押しを見つけてかえらにゃ

というわけで、手ごろな価格でこれなら!というワインとちょっと高いけど自信のワインを何本か見つけてきました。

エドモンドビュルルはものすごい頑固で、造ったワインが気に入らないとなると商売気抜きで全部捨ててしまい、欠品状態が続いても「無い…」の返事だけ。ノンフィルターにこだわり、売れても増産は絶対しない!そんなビュルルでしたが、この頑固親父さん、亡くなってはったんです。そして息子が後を引き継いだのですが、いったんは味が落ち評価を失ったにもかかわらず、まるで浪乃音のように三兄弟が力をあわせて・・しかもその裏にまだあって、お父さんと合わずに家を出て行った長男が、いても立ってもいられず帰って来はって・・・・再び、お父さんの思いも受け継ぎ、そして3人の若い感性も加わった新しいワインが生まれ、今注目されているのやそうです。

稲葉さんは私らが直接現地へいけない代わりに、そんな家族の生き様を含めてのワインとその裏にあるドラマを教えてくれはるので、ここのワインの試飲会には必ず行くことにしているのです。

皆、時と共に流れ動いているんやな。で私もその流れの中に身をおいているのやということも、しみじみ感じました。



本日の一押し。


ファルネーゼ モンテプルチアーノ ダブルッツオ
 コッリーネ テラマーネ


3150円なり。


しっとり絡みつくような舌触り。

いろんな味わいがとてもバランスよくまとまっていて
お見事という感じ!

タンニンも心地よいし、この値段にしてみれば絶賛かも・・・・