酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

ガルダ メルロー

稲葉の試飲会とセミナーがありました。

そして 素晴らしい造り手に出会ってきました。

イタリア ヴェネト クストーツアのピオーネさん。

若い頃はワインには興味が無く 世界中をヨットで放浪してはったそうな。

ところが ある時 世界のあちらこちらで素晴らしい景色にであったけど さて自分が生まれ育ったところの良さをわかってへん・・・灯台もと暗し・・・と ワイン造りに目覚めはったのでした。

そして現在、たゆまない努力と研究の結果 素晴らしいワインを生み出してはります。質より量の時代に 求めるのはずっと一貫して高品質です!!

ピオーネさん曰く 世界一美味しいワインを造ろうとは思わない。
それよりも この土地の風土が生きたならではのワインを造りたいと。

また ワインは崇拝されるためにあるのではなく 飲むためにあるとも。

そして 注がれたワインの美味しいこと!

メルローもソーヴィニヨンも パワフル

そしてやわらかな早飲みのイメージをもっていたメルローも ピオーネさんの手にかかりますと10年以上の熟成に耐えうる強いワインになるのであります。

一番感動したのが2010 Amedeo アメデーオ Custoza クストーツァ Superioreスペリオーレ。美味しすぎて、笑いそうになりました。

私はワインの稲葉さんのことはずっと信頼している会社なんやけど そこの社長がまた素敵。コンセプトはこれまた20年以上変わらずワインに対する情熱はだれにも負けない。

またこの社長さんとピオーネさんの付き合いは23年やそう・・・

ガルダというのは ほん近くにある湖の名前。昼夜の温度差、最適な風通しをもたらし、丘の斜面は赤ワイン用の葡萄に欠かせない太陽の光をもたらしているそうで その湖畔のレストランでこのワインに出会った時の衝撃を懐かしそうに語ってくれはりました。

人となりとまたその家族と 気候とそして醸されたワインを大事に大事にしてはるのがようわかります。 

それぞれの品種の収穫時期や醸し方 ブレンドのタイミング 瓶詰のタイミングを それはそれは熱心に研究して 品質の向上を目指してはります。

一見顔のように見えるラベルの絵は、かつて船乗りだったピオーネさんの経歴にちなんでおり、海を渡る自分の船とそれに併走して泳ぐ鯨を描いたものやそうです。

セミナーを受けた後 小川酒店のワインコーナーをみますと このピオーネさんのガルダ メルローは定番でずっと置いているワインなのでした。が 勉強不足でこのところ動いてへんかった。これからは 素敵なラベルとともに お客さんにお勧めしようと思います。