酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

残り1センチの幸せ

辻一の辻さんはいつも空いた瓶をもってきてくれはります。

しかも ちょっと残して!なんちゅう粋な・・・ありがとうな。

今日は大治郎のうすにごりと不老泉木桶とそしてそして、天地の唄

うちもすべての商品の栓を開けて味を見ることは出来ないので、天地の唄はとても気になっていたのでした。ないすな辻さん

いつもの七本鑓より優しいすっきりとした味わい。ほんまに皆の笑顔が浮かんできそうや。今もフレッシュで十分に美味しいけど、このええ苦味が夏を越した時の秋あがりを髣髴させます。これは秋まで寝かしたい・・かな。

それに引き換え、大治郎のまさに今のりのりのうすにごりの新酒は、もう飲み頃でピーク!という感じでした。(同じく味のりのりの近江籐兵衛の純米うすにごりも、危険を感じてすべて火入れしはりました。生では夏越しは危険かも)

そして不老泉の木桶は、残さはるつもりではなかったぽとりぽとりと二しずくほどがのこっていたので、盃に注いでみました。そやのにこんな僅かなお酒にも、山廃ならではの強烈な香りと旨み。ほうっ・・・・・て感じでした。

ひよこ魔女さんは空っぽの瓶でもその残り香をたのしまはる稀有な人ですが、私はそこまで嗅覚も優れていないので、残り1センチがとても幸せです。ありがたき辻さん、今後ともよろしく お願いします。