酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

燦坐(さんざ)さんの醸したお酒

遥か神奈川県中央林間より、滋賀のお酒に熱い思いをお持ちの燦坐さんご一行が2泊3日で滋賀においでになりました。で第一日目の今日この鈍な私が上原さんと吉田さんのお蔵・・・そして魚紳さん膳さんへお連れすることになり、どきどきわくわく

皆さん居酒屋をされていて、食・・・そしてお酒にとても熱心なのですが、この冬、2年越しでオリジナルのお酒初舞(うぶ)を醸し上げはりました。杜氏さんは入らず蔵元さんとお3人さんで造った必死のお酒です。仕事柄、料理といっしょに召し上がることを考えると、出来るだけ香りを抑えるために協会ではない9号を使ったり、酒質のしっかりしたお酒にするために、原料米も兵庫の山田を使い、もろみも30日まで引っ張り、お水は穂高の伏流水、超軟水を使ったり・・・・それプラス、心がいっぱい詰まったお酒です。私も頂いたのですが美味しい!!


今回それぞれの訪問先にこの酒を持参し、このお酒を利いていただくのも今回の旅の目的でした。上原績さんが3回も利いてくれはったのを見ると、おべっかを決して言わない績さんですからおっ!ええんや!と私もにんまり。後1・2ヶ月熟成させたらきっともっと美味しくなりますよ・・・・と。

吉田さんは、切れがええお酒ですねえ!むろか生の17度なので、お客さんによっては後1度くらい落として提供してもよいですねと。燦坐さんは和菓子職人の息子さんでもあり洋菓子の修行もされていているので、フランス料理のシェフとの交流がある吉田さんとは、洋風の食材をも含めたあらゆるお料理談義に花が咲きました。これからの日本酒はもっともっと発想を転換して、楽しい新しい世界を造っていく時代なんですね。


造りの風景・・まさに2月にメール頂いたのがこの写真。メールからもその興奮が伝わってきました。