酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

おばあちゃん語録

このごろ95歳のおばあちゃんがよく来はります。

我が子も認知はしてはりませんが、何回も何回も言わはったこと。

長生きさせてもろた。ようけ寿命をもろたさかい、皆に迷惑掛けるけどよろしゅうお願いします。神仏のおかげや。皆に親切にしてもろて、ほんまに有難う有難う。南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏と手を合わせるお婆ちゃん。若くしてご主人を戦争でなくしているので 戦争はいやね~も何度も。歌も歓呼の声に送られて~

笑たのが、人の顔をじっくり見て ええ眉毛したはりますなあ・・・16歳の息子に お子達は何人おいやすの?お店の従業員さんと妹を見て ご夫婦どすか天国に行ったら、手をひっぱって私も一緒に連れて行ってや。・・・おばあちゃん、せっかくやけどもうちょっとこの世に居たいわ。そうか、そらすんまへん。。母の顔をじっと見て失礼な事言うたらごめんやで。あなたと私に似てますなあ。

明治45年4月19日この世に生をうけた
、はもう100回以上聞いていますが、その度に演歌歌手のように振りを付けはります。

母が泊まりの留守の時、仕舞っておいた入れ歯の場所がわからず、父の入れ歯をおばあちゃんに入れようとするのですがどうも合いません。これ私のとちがうのとちがうやろか?いやいやおばあちゃんのやで、ゆっくり入れてみ~・・・やっとほんまの入れ歯が見つかり、大笑い。すっと収まりました。おばあちゃんごめんな、

おばあちゃんはすぐ手を合せて拝まはるので、ある瞬間の晩御飯、皆が手を合わせてて、なんか平和な空気が流れたで。


おばあちゃんは厳しい母親やったけど、皆ええ子に育ってくれた、でもそれを言うと天狗になったらあかんさかい言わへんだ。
夫婦は大変や。そやけど向こうも大変や。
。強くたくましい昭和の母やったんやな。

老大木と一緒・・・・死んでいくものがあれば生まれいずるものもある。でもそれをつなぎとめるものが必要や。それがお婆ちゃんなのかも知れへんな。ってそう思いました。またええこと伝えてや。ほんで笑いネタもたのんます。これは私の生きるエネルギー源・・・