酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

おばあちゃん さようなら

100歳やったおばあちゃんが誕生日を迎えてまもなく静かに息を引き取り あの世にいってしまわはりました。

苦労に苦労をかさねたおばあちゃんやったけど 最後はやさしい息子ご夫婦に、大事に大事にしてもらい、その息子さんにみとられての大往生。

おばあちゃん ありがとう。ありがとう。

そして法事と形見分けがありました。

そして私は こんなうれしい素敵なものを頂きました。

自然体のすきな私は美容室にも行かず 白髪染めもしていないので 
美しいきれいな髪飾りが嬉しい。

サンゴ??採れたてのトマトみたいや。

後 塗り物の引き出しと本棚。

もろた物は 皆トマト色

おっちゃんが日記ももってきてくれはりました。
どの日記にも 感謝や有難うと他者への祈りの言葉がちりばめられていました。

六〇歳で自分を支えてきた酒屋を辞めたとき つらかったんやろな。寂しかったんやろな。そやけど 新しい第一歩を歩み、俳句や書や庭仕事に精をだしはりました。大好きなネジバナやむくげや金のなる木も植え替えたりしてはったんやな。いま うちにあるうつぎも おばあちゃんからもろたもん。

おばあちゃんは百歳。私は半分の五十歳。

きっとおばあちゃんは 今頃天国で 姉御とお酒を酌み交わすことはないやろけど、おだやかに 好きやった俳句でも詠みながら 幸せにくらしてはるんやろな。

合掌。