酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

大阪市立東洋陶磁美術館

昨日の日曜日、イヌガオさんに声をかけてもらって、大阪東洋陶磁美術館「安宅コレクション 美の求道者 安宅英一の眼」へ。

灼熱の大阪の町ですが、美術館は涼しくてきもちええ。暑い夏のすごし方に最高の場所。

焼き物の鑑識眼を磨くのに最高の美術館と思いながらも、中々きっかけがなく数年が経ち、久しぶりに行ったら、もう目からうろこの落ちまくり。素晴しい焼き物の数々に感動。

この美術館のHPよりお借りしました青花辰砂蓮花文壺の写真。
これはこれは・・・・・もう完璧です。亀亀覇の山廃純米吟醸並です!
しばらく眼が釘付けになりました。この感覚 たまりません。

とりわけ韓国の陶器は、4つ足の器の足なら一本だけが浮いていたり、ちょっと微妙に縁がえがんでいたり、稚拙な絵がたまらなく素敵やったり・・鶴が特に可愛らしくてその豊かな表情にちょっと天然加減が親近感も覚えます。

お酒つながりのイヌガオさんとご一緒なので、酒器がとても多かったように思いました。というか、ほんまに多かったんです。東洋の人もお酒をこよなく愛してはったんや。イヌガオさんは、酒器を見ては不老泉が合うとか、近江籐兵衛が合うとかいわはるので、楽しい時間でした。このふたりならではの鑑賞風景です。

燗をする器までありました。そこにはお酒の唄が・・・。賢い人に美しい女性・・ああ、酒を飲まずにいられるものか・・みたいな詩やったと思います。美しい人形さんの頭からお酒をいれ、その人形さんのもってはる徳利の先からお酒が出るようになったり、酒器もさまざま。

やっぱりはるばる来て良かったです。学芸員の人の話も興味深く、気づいたら5時間も美術館にいました。それでも後ろ髪を引かれるくらいに、まだ離れたくない衝動に駆られる美術品の数々でした。イヌガオさん有難う!また誘ってくださいな。