酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

みんなで選ぶ滋賀の地酒会

コラボ滋賀にて滋賀県酒造組合主催「みんなで選ぶ滋賀の地酒会」という、ブラインドテイステイングで利くお酒の会がありました。市販酒4部門。普通酒39点、純米酒27点、吟醸酒19点、純米吟醸酒24点。総勢109に及ぶ利き酒大会。なんせラベルがないので、自分の五感だけが勝負っちゅう会です。

どきどきわくわくしながら望みました。

・・・・で、最後にラベルは公表されまして、驚くやら納得するやら・・・・

でこの 集計結果がが21日のプリンスホテルで発表されるわけです。

特にきつかったのが普通酒。お米も酵母精米歩合も近しい上にほとんどが火入れ割り水もん。さすがにまずいお酒なんぞはあるはずはなく・・・・ただ可もなく不可もなくになると普通のところに丸がいく・・・で、とりわけ個性の強いお酒がとても美味しい、あんまり美味しくないになるわけです。(その中間に 美味しい・・・というこれまた中途半端な選択もあるわけです。)でも私の場合下書き用にはさらに細かく仕切りをつけました。

不老泉は温度でめっちゃ損をしてたと思います。この蔵のお酒は温度が上がるに連れてまた空気に触れるにつれて美味しくなるので、今回は恥ずかしい失礼な評価を出してしまいました。

細かく仕切った中で、上二つに、普通酒で鈴ちゃんと薄桜の原酒と浪乃音と神開・純米酒で一博と大治郎と七本鑓・吟醸で萩乃露 至福と竹生嶋と御代栄と薄桜・純米吟醸で道灌と不老泉にええ評価をつけていたのは、ものすご嬉しかったです。

が・・・・あれ?こんなはずは・・・・・・・・・・・というお酒もありまして、これだけ並べられた場合の味わいの仕方と、そうではない味わい方の違いやとアバウトに割り切ろうとはしながらも、なんかとても考えさせられる今日の結果でした。なんせ私の舌は信用なりませんので、逆に21日はお酒つながりの友人や蔵元さんに根掘り葉掘り聞きながら、ものすご真剣に望もうと思っておるところであります。

蔵元さんにも酒屋さんにもお客さんかつ友人の美味しい笑顔にも出会えたので、何はともあれ、楽しかったです。

きっと蔵元さんも、ものすご緊張しながら集計をしてはることでしょう。

そういうと伝統と格式のあるボルドーブルゴーニュのワイナリーが、このようなブラインドテイステイングにより、カリフォルニアワインに勝利を譲った世界的な事件がありました。が、結局 味だけをシビアに決めてしまうのではなく、暖簾(のれん)という文化や造った人の顔もまたそのお酒の大事な大事な要素なんだということで、今はどちらも大事や・・・・ということに落ち着いた堀賢一さんの本「ワインの自由」を、ふと思い出しました。

この結果もあるひとつの切り口なのだという
大らかな気持ちで見て頂ければよいなあと思っています。