酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

不老泉 渡船

近づいてきたバレンタインデー。で、お酒通で有名な琵琶湖ホテルのスタッフにとっておきのお酒を・・・・とお客さんがご来店。

琵琶湖ホテルの人たちは近江の地酒に関してはよう勉強もしてはりますし、蔵にも足しげく通ってはりますし、ほとんど味もご存知。

なのでとっておきのここしかないお酒・・・・となりますと、まず思い浮かんだのが雪花2006年とびん取り。(この味も気になるところ。きっと最高においしいはず)でもこれはもう後一本なので無理。・・・・となると1年冷蔵庫でゆっくり寝かせてあった不老泉 渡船の生を開けるしかない!!ということで、眠りからお目覚めになりました。

思わず笑いました。ごっつう おいしなってます!

でもまだまだ寝かせ甲斐のありそうな感じ。

さすが不老泉や。もうこれはスタッフさんらも叫んでくれはるのとちがうやろか。男前の笑顔の面々を思い浮かべながら、ハートのラベルを貼って量り売りで4号瓶につめ、思いっきり派手にラッピングさせてもらいました。

こういうお仕事は、なんかこっちまで嬉しくなってきます。

精米歩合55%酸度1、6アミノ酸1、5日本酒度+3杜氏山根弘

おやっさんは、お酒つくりの名人であると同時にお米つくりの名人でもあります。お酒もお米もデータをきちんととって、それに基づいてさらに鋭い勘と経験を加味しながら造られる偉大なおやっさん。そのおやっさんが初挑戦のお酒がこの渡船。夏ぐらいやろか?「こんなお酒になるとは思わんかったあ・・・」と目を細めて、嬉しそうに話してはったのが懐かしい。そしてまた、今目覚めた渡船を飲んだらどんな風に思わはるやろ?聞くと蔵にも生は一本たりともないらしいですさかいに。