酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

丹波ワイナリー

小川酒店には丹波ホックと丹波フルーテイーと鳥居野・・・と丹波ワインは3種類。今回思わぬワイナリー訪問となりましたので、いろいろ試飲させていただきお話も伺うことができました。ちょうど以前京都のお酒屋さんにおられたかたがスタッフとしてやはりまして、親切にいろんなことを話して下さいました。

日本酒とも微妙にだぶりますが、ここでは新酒!として早飲み用に作られたワインと、数ヶ月熟成させてから出荷するワインに大きく分かれていました。

新酒はまるで葡萄ジュースみたいで、ワインは渋いから・・・・と敬遠されていたかたに、ワインって飲み易いんや!という裾野を広げるのにふさわしいワインでした。

で、一番おいしかったのが鳥居野。ゆっくり熟成させて出荷するワイン。上品で料理の幅も広そう・・・・でもこれは2100円なり。この値段やったらアルゼンチンやオーストラリアでもっとこくや深みのあるワインが購入できるかな・・・と思うと難しいところ。ここ数年で日本のワインは格段にレベルアップしましたが、人件費と土地代が高いのと気候がネックになっているようです。が、美しいラベルと品のある、日本人ならではの感性で醸されたこのワインは料亭なんかで外国人の方に喜ばれそうです。

このごろお客さんからよく聞かれる、亜硫酸塩添加についてもいろいろ話を伺いますと、体重50kgの人が毎日9リットルずつ、90日間ワインを飲み続けても体に害があらわなかったという実験結果もでているそうです。なので、ごく普通に考えるとまったく問題はないそうです。がこの微量の亜硫酸塩を添加することで酸化が防げるということで、ワイン造りには必要不可欠なのです。またワインができる工程で自ら亜硫酸塩を発生させることもあったり、また瓶洗いのときに亜硫酸塩を使う場合もあり、そういう場合でも裏ラベルに明記しないといけないということです。・・がこの表示はどうも不信感を招きやすいようです。


なんちゅうてもここはラベルの美しさに感動しました。海外輸出向けのラベルなんぞはもうため息が出ました。さすが京都!お忙しいなか丁寧に誠意を持って対応してくださり、ありがとうございました。前よりるんるん丹波ワインを売らせていただけそうですわ・・・