酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

不老泉 初吞み切り

不老泉の呑み切りに行ってきました。晴天なり
おやっさんが七夕の日にあの世にいかはりました。で、今年は杜氏が横坂さんに変わったからやろか?ものすごい人です。
横坂さんにおあいして 
新参もんですからと何回も言わはる 謙虚さと そして 山根のおやっさんを尊敬し慕ってはるその想いの深さに感動しました。山根のおやっさんに あわはってそしてそのお酒を呑んだ時に杜氏人生の最後はここしかないと思わはったのです。そして、今も横坂さんの心の中には山根のおやっさんが ちゃんと鎮座してはるので 山根のおやっさんの話になると 心臓のあたりに手を当てて祈るような表情にならはります。一方 トライアスロンもしはるんやて~~~~。今回はひたすら忠実に山根杜氏のレシピにのって 上原のお酒を造るのに精魂を傾けはりました。今迄やはったお蔵の酒質もありまして 綺麗なお酒に仕上がっていると思いました。全体的な評価は高かったと思います。不老泉のお酒は 美味しいのやけどぱわふるなので 飲み続け難いという意味では まろやかで飲み易いお酒になっているのではという声もありました。そして この綺麗な味わいが時を重ねたら どんなふうになるのか これまた楽しみなのではと。難しいけれど 奥深さ&重みのある本来の不老泉もよいので その辺 横坂杜氏が どのように展開していかはるのかが楽しみやと思いました。とにかく 横坂さんはひたすら謙虚で 蔵付酵母も 蔵の神様と言わはります。・・・・そして いっつも心から離れない山根のおやっさんも 横坂さんにとっては その蔵の神様と合い重なっているようにも思えました。

今回の呑み切りで 不老泉は不滅やなと 確信しました。

とにかく この空間には色々なひとが絶妙に入りこんでいまして 感じる事・書くことが盛り沢山。