酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

ライアー

朝から畑!そして仰木の空気を吸いながら、3ヶ月ぶりのヨガで充実した静寂の時間。

そのあとヨガの先生が10年習ってはるライアーの発表会。

あの千と千尋の神隠しで人に知られるようになったライアー。ヨガの先生のさらに師匠が、ヨガを教える人にこそ是非にと薦められたのがこの楽器やったのです。


音色が美しい。楽器の形も優しく、この白木に触っているだけでも気持ちよさそう。
聞いている私も勿論やけど、弾いている人が幸せそうなやさしい顔をしてはりました。
後で聞くと、ライアーを弾くとその振動に癒し効果があり、また誰でも音を出せる優しい楽器ということで、障害を持っている人たちや子ども達の音楽療法(主にルドルフ・シュタイナーの思想を実践する教育)に取り入れられているそうです。

この楽器は本当に小さな音しか出ません。それが故に大きな演奏会では使われなくなったそうなのですが、耳を澄まさないと聞こえない・・この「聞く」行為を育てていくという、違う発想から生まれたシュタイナーの哲学により、途絶えることなく守られてきたんやて。・・そしてこの音に集中するというところがヨガに通じるんやな。ライアーの練習に入る前に「まず体の力を十分抜く練習をします。体がへにゃへにゃになるほど、力を抜いてみます。十分抜けてから、ライアーを持ちます。」・・これもヨガや。

「森林浴に行くと森の音がする。海に行くと海の音がする。」そこには、「人間が気持ちよくなる音がたくさん含まれている」・・・音って不思議不思議。ある意味森林の中へ・・また海の底に行ってきたような時間でした。刺激の強すぎる現代なので、余計にこの楽器・・・・今の人間にとっても大事かも。

大好きなヨガの先生のなんともいえないあったかさは、こつこつと続けてきはったライアーのエキスもはいっているんやな。秋にむすびし水のコンサートをさせて頂くのですが、なんかものすごええヒントを頂けたような気がします。素敵な音楽を有難うございました。