酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

アトリエ北国焼き物の旅について

このアトリエ北国焼き物の旅も10年目20回を迎えます。記憶に残るところで、有田・唐津・出西・大谷・朝日・袖師・牛の戸・九谷・珠洲・萩・・・あかん、きりがないけどものすごい数です。おもろいのはあちらこちら行きましたが、一切観光はしない!こと。そしてひたすら器好きが、器をこれでもか!と見まくります。多いときは30人を超えました。

今回は遠かったのでしかも渋滞もありバスも往復20時間以上乗っていましたが、それ以外はずっと器色。まるでヨーロッパにワインの仕入れにいった(私は未経験)その器版みたいなもんかも・・・・途中わけがわからなくなったりもしましたし、こっちの神経もええ時とああ・・鈍ってるわ・・という時もあります。

そして、二日目の晩はみなで品評会。

これがまた面白いし、うつわや(一応)としてもものすご勉強になります。

長旅の道中も器+いろんな物を持っている方がやはるので、これまた話がつきませんでした。中でも茶道をしている人の話は、私が未踏の地だけに興味深いものがありました。

なんと酒屋さんなのですが茶室までもってはる人もおられて・・・その人の目利きもすんばらしいこと。しかもとてもラッキーなことに、手違いで私はその人の荷物を一部もってかえってしまったのです。鈍なことで申し訳なかったんですが、目のお正月をさせてもらいました。さすがやこういう失敗もまたありがたいことでござります。

ここの旅は私のように常連もいれば、初めての方も。でもほんまに不思議なことに、初めての人があっという間に溶け込める雰囲気があるのです。これは北国先生の人徳のなせる業なんやろうな。必ず下見をしてくださるのも頭が下がります。ほんまに有難うございました。そしてこれからもよろしゅうお願いします。