酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

思い出の器

大好きな器やけど 小川酒店の器コーナーはぼ~ちぼち。http://www.yaplog.jp/core/UploadImage.blog?entry_id=4500&groupMemberId=akemi&opener=body

が 今日はちょっこし売れました。

大昔 毎年アトリエ北国先生に色々窯元を訪ね歩きの旅に連れて行ってもらい そこで求めた器。

思い出も愛着もありますのやけど あんまり長い事やはると微妙。で・・・・・とうとう今日お嫁にいくことになりました。

嬉しい反面 名残惜しさもありの。

思わず記念に写真をとりました。


左上は 小鹿田焼き。大分県の県境にあるこの窯元は とりわけ思い出深いです。山奥にあって ひっそりとたたずんでいて 山の水の圧を利用して土を砕いてはったので そのシシオドシ音がなんとも趣がありまして。山にはシャガの花 川にはクレソンとトケイソウが群生していました。また 訪れたいな・・・

右は石部焼。下は備前


美しい辰砂のお皿 多分袖師窯。この色を出すのが至難の技。失敗も多く釉薬も高いので なかなか手ごわい釉薬なのやけど その分 美しい辰砂に出会えた時の歓び・・・・ああ~懐かしい。確かな技術の袖師 無自性(おかげさま)の哲学の出西 美しい黄色のガレナ釉 とスリップウエア―の湯町 河井寛次郎バーナード・リーチなどの足跡が残る 西日本日本海側の旅のひとつがこの袖師でした。


上は同じく石部焼 あとお湯のみだけ。かなりのご高齢なので窯はおとしてはるので ほんまに貴重なお品。温かいです。

下は なんと沖縄。よい土質 よい色・・・・惚れる器です。

器は一期一会。この子たちともう出会うことはないのかもしれません。やから よけいに心に染み入るのでしょうか。
毎日の暮らしの中で 可愛がってもらいや。