韓国の奇跡のピアニストイ ヒアのコンサートに行ってきました。舞台は琵琶湖ホール。会場中が感動の渦に包まれました。
先天性四肢奇形のイ ヒアは、両手に2本ずつ、全部で4本の指しかなく、足も膝から下はないんです。やのにやのに・・・・・・ショパンやリストの名曲を、流れるように踊るように弾きこなしていく感性の豊かさ。まさに心で弾いてはりました。その上 むっちゃ明るい!そしてお客さんを魅了するすばらしいエンターテイナー!
もう同情とか慈悲とか・・・そんなんはどこかに消えうせて、超かっこええ!ぶらぼ~ただただ イ ヒアの世界を堪能しました。いろんなものが昇華されて、むちゃ気持ちよかったです。
お母さんもお見えでした。生まれたときは この子が幸せになることが可能なのか?悲嘆に打ちひしがれた時期もあったそうですが、持っている可能性を信じて、4本の指でも引くことが可能な「幻想即興曲」を死に物狂いで選び、普通の人の何倍もの年月をかけて一日10時間以上の練習をして、このようなすばらしい演奏ができるようになったんやそうです。そして、そうなっていくにつれて、2本の指がまるで今にも咲かんとしている チューリップのように希望に満ち溢れた かけがえのない命へと変化して行ったんやそうです。ヒアは笑顔で言いました。「私は指が二本ずつしかないことを悲しまず、あることに感謝している。みんなも、あるものを最大限に活かして、喜びにあふれた幸せな生活を送って欲しい。」
奇麗事ではなく、血と汗のにじむような努力をされたメロデイは、人の心に響きます。
音楽っていろんなものを飛び越えて、素直に感動を与えてくれるんや。
むすびし水のコンサートを2ヵ月後に控えている私としましては、今回の企画に携わってはった方々のことについてもとても感銘を受け、凛と背筋が伸びた心地でもありました。
すばらしい音楽をありがとうございました。ええ夢みられそうや・・・・感謝そして合掌。