只今日本列島では、今にも咲かんとしている桜の薄桃色の美しい空気が漂っています。
満開の桜ももちろんええけど、咲く前蕾が膨らむ何ともいえない色香も大好きです。
実は大治郎のお酒、今はまだ若く 秋になったら美味しくなるやろうな・・・・・といったお酒です。でも朝市ではこの若さも大人気でした。乗り乗りの旬の美味しさもええけど、今の桜の状態と同じく、これから時間をかけてゆっくりまろやかに熟成するで~というわくわく、うきうき感も含めての今の大治郎のお酒の楽しみ方なんやな。
先日Pちゃんに、質問させてもろたらこんなうれしい返事をいただきました。
素晴らしい悩みですね。そのお酒の本質や力量を楽しむのであれば、やはりピークの状態、満開の味わいが良いと思います。ですが、日本酒の味わいとはそんなのっぺりとしたものではないので、色んな状態を楽しむのもオツなものだと思います。
僕も「隆」が死ぬ程好きなのですが、やはり3年、5年寝たものは、忘れられない素晴らしい味です。でも、搾ったばかりの状態、1年常温で寝た、低温で寝たなど、色んな味わいを知ることで、ピークの素晴らしさをより楽しめます。ですので、お酒を楽しむ、愛するには、色んな状態を味わうのがよいのではないでしょうか?蔵元さん、酒販店さん、飲食店さんは、それを総合的に理解して、お客さんに気持ちよく飲んで頂けるように、愛情込めて勧めれば良いのではないでしょうか。
それと、満開の状態のお酒ばかり飲んでいたら、罰が当たるし、満開の素晴らしさを感じられなくなるのでは?味について、減点方式で評価してしまう気がしてならないのです。
Pちゃん、若いのにやるなあ~。ええ勉強させてもらいました。ほんまや、日本酒はそこはかとなき奥の深い世界なんや。さあ、お酒とも重ね合わせつつ、美しい桜の季節を楽しみまひょ。