連休初日は アトリエ北国 草木染め教室へ・・・
で今日は スカーフと 作業所で刺し子に使われるさらし木綿を ぴんく(作業所 あきこさんご希望!)に染めました、
なんと今回の染料はコチニールといいまして サボテンにつく虫です。
これは動物性なのでタンニン分が少なく、色の濁りにどきどき注意を払わなくてもよいのです。日本酒で言う雑味成分が少ない・・・・に近いかもです。
北国先生の草木染は 深みを持たせるために単色で染めることはなく 大概2種類あるいは3種類4種類を染め重ねて ならではの深い味わいをださはります。
そして今日は 番茶で下染めをしました。いつもは樫などの近くに生えている木々がまさに元気いっぱいのはずやのにこのこの寒さ・・・なので まだ木に威力がありまへん。なのでこういう時はお茶や紅茶などを下染めに使うのであります。草木染の醍醐味は 香りも楽しめること。番茶の香りとともに・・・・
特に木綿は染まりにくいので この下染めが目には見えないちからを発揮します。いわば縁の下のちからもちです。
番茶の下染めがなければ 絶対ここまで発色しなかったと思いますが ほれ!手ごわいさらし木綿が素晴らしい色に染めあがりました。あきこさん これならよろこばはりそうや。
これはシルク。シルクは 目つぶっても染められるというくらい簡単に染められる代わりに 際際のええ色を出そうと思うとこれがまた 至難の業。
下染めしたあと・・・・・
銅媒染と鉄媒染でこのように 色合いが変わってきます。
酵母にちょっとににているかも・・アルコール添加にもちょっと似てるかも・・・の 色と染材を繋ぐ働きをする媒染剤の入れる量とタイミング・・・・これが プロ職人のなせる業なり。自然の素材をどう活かすか生かすか?最小限の媒染剤をうまく使うことで 堅牢度といいまして洗濯したり陽にあたってもできるだけ退色しない そしてならではの美しい色合いを出すことができるのであります。
酒屋の私はやっぱりお酒と重ね合わせてしまいますが ほんまに 奥の深いそして知れば知るほどに面白い草木染の世界を堪能しました。