酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

樫&インド茜 染め

日曜日は今年初めての草木染にいってきました。

今日は 樫とインド茜とで
シルクを染めました。

これが樫で煎じてできた色。地味やけど 鮮やかな茜のめだたへんけど実は縁の下の力持ちになるのであります。ミョウバンで媒染します。

そして これはインド茜を煎じてできた色。色鮮やか~~~~まばゆい色です。

化学染料が入ってくるまでは 草木染オンリー。家の中も光が少なかったので また現代のように毎日洗濯しはらへんだので 光や洗濯であせることも少なかったんやろな。

茜にはインド茜と日本茜と西洋茜があります。インド茜は ちょっと色にえぐみがあり それは活かし方で生きるのであります。

絞ったのでこんな風に染め上りました。
写真では全然その美しさがでていませんが 樫で先に染めたことによって 奥行や深みが産まれます。これは銅で媒染します。媒染とは 布と色を結びつける大事な作業。これがないと いったんくっついても 見事に離れてしまうので 必要なのです。ごくごく少量の必要な媒染を 絶妙なタイミングでします。日本酒で言うたら アル添かな?草木染めとお酒造りはほんまに 重なることが多く。

クリアさをもとめようとすると 軽やかな反面 厚味がなくなります。そして 厚味や奥深さを求めようとすると 濁ったり 重くなったりします。その辺の際際のところで どういう色に 味わいに仕上げるのかが プロ。北国先生は まさにプロです。

茜だけでクリアーにそめる方法もあるけれど 先生は必ず一捻りしはります。そこが ミソどす。

これからこの布で 紋寿堂さんは鞄に コトコトコットンさんは猪口入れに 素敵な作品に仕上げて頂きます。楽しみ楽しみ~~

茜(あかね)さす、紫野(むらさきの)行き、標野(しめの)行き、野守(のもり)は見ずや、君が袖(そで)振る 額田大王 日本の文化や