酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

坂本菊

ちーむ姉御のまこさんから分けてもろた幻の坂本菊が咲きました!!!

花弁が管状をしており花びらの数も多くボリュームのある花。菊のよい香りがします。一つつまんでみて、かじってみると、観賞用の菊と同じように強い苦みがあるんやけど さっと湯がくとその苦味は見事なくらいに消えるのですわ。さくさくとした独特の歯ごたえとうま味があり 美しいだけではなく ほんまに美味しい!

人が食べる物でこれほど美しいのはほかにないのではないかと思うほど美しい食べ物です。観賞用としても十分に美しい菊を食材としてその色を残したまま、食べるのですから。・・・とありましたが ほんまにそうや。

昔は門前町の坂本で普通に家の庭や畑の片隅に栽培されていたそうで、そういうと 坂本にす住んではったいこちゃんというお客さんが 配達に行くと春には筍を‥秋には仰山の菊をくれはったなあ。あれが 幻の坂本菊やったんやな。そこも今は 畑ものうなってしまいまして いこちゃんはどうしてはんのやろ?

もう一種類くれはったのが もってのほかという種類の菊。これは東北の品種やそうで、これはまだ咲いちょりません。東北とこの坂本菊だけが 単なる飾りとしてではなく食用に菊を愛でながら育て食する習慣があったんやて。

食用菊は、観賞用の菊とは違い病気が出やすく、作りにくい上に、宿根草にもかかわらず連作を嫌い、一度作った畑は、最低5年間はあけなければ出荷できるようなものは育たないそうです。

なので どんどん造る家も少なくなって 幻となったわけで それを京都旬眞庵の中野先生が探し求めてはったのでした。

まこさんは お昼にアジアンヌードル(センレック)の上にささみの裂いたんと水菜に菊を散らさはった・・・美味しそう~私はにゅう麺の上に餡かけにして菊を散らしました。塗の朱色に黄色が映えて美しい。

まこさん おおきに~なんか むっちゃ嬉しいです。明日の京都配達に中野先生とこにもっていきます